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Nov 13, 2006

ベーゼンお勉強記

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日本ベーゼンドルファー大阪ショールームで開催されたピアノセミナーに参加してきました。


主にピアノの構造を知ることで、演奏の際のヒントにしようというコンセプトの講座です。
東京の技術者の方が、3シリーズの内容をお話ししてくださるのですが、今回はうち2つ。
私が参加したのは、「Ⅰ ピアノが語る演奏者へのヒント」

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恥ずかしながら、30年以上ピアノに親しんでいるのにメカニックなことは何一つ知らぬまま、現在に至っていました。ベーゼンのピアノの構造以前に、ヤマハのピアノの構造さえ知らなかった私です(>_<)。

講座ではベーゼンピアノの製作方法を紹介しながら、他社ピアノとの違い、音の響き方などをレクチャーして頂きました。
恐らく話者は社内でもトップ級技術者でいらっしゃるのでしょうが、初心者でも解る内容と言うとおり、その内容は非常に工夫されたもので、資料のみならずプロジェクターでの解説、また力の大きさは具体例を交えてお話しして頂きました。

やっとわかりました・・・私。

数々のプロミュージシャンが、ベーゼンを特別視する理由が。

「弾くのではなく、鳴らす」という意味が。

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そのお話の一つです。
写真は、ヤマハのグランドピアノのフレーム内部です。
グランドピアノには弦の下に響板があり、鍵盤で叩いた弦の音を大きく響かせるのですが、その素材は各メーカーともスプルース材(ドイツトウヒ)を使用しているそうです。
しかし、アウターリム(フレーム)には違いが。

ベーゼン社のピアノは、響板と同じスプルース材を短冊状に切断し、縦に並べて響板の延長にしようと考えたとのこと。また縦に並べたスプルースに切り込みを入れることで、小さい力でグランドピアノ特有の曲線を作れるそうです。
一方、他社ピアノはブナやカエデなどを用い、これらを桂剥きにすることで薄い長い板を作り、これに大きな力を加えて曲線を形作ります。
その「桂剥き」が↑の写真であるわけです(笑)。
こうすることで、アウターリムでも最大20tにもなる弦の張力を支えることができるという利点があるそうです。
但し、当然アウターリムは響板の延長にはなりません。


などなどの、メカニックに弱い私でも「へぇ~~~!」の連続で感動しまくり。
わずか2時間の講座1回きりでしたから、これを私がどれだけ咀嚼できるかはこれからの課題ですが、ゼロが1くらいにはなったと思います。
尚、午後からの講座はシリーズⅡで鍵盤の構造を中心にお話された模様。
午前のⅠの講座を聞いてベーゼンピアノの概略を知った上で、Ⅱを聞けば、1が2くらいになったかもしれません。

これだけの内容の講座が、無料で誰でも聞けるとは、太っ腹!!
一生かかっても、ベーゼンのピアノなんて買えないし、弾くこともないかもしれませんが、ショールームに行けるだけでも有り難いお話です。


・・・でも、ピアノには一切触っていませんよ(--;。


ベーゼンとの遭遇は、
 1)コンサート会場で遠目に見物
 2)ショールームで講座&間近に見物
ときましたから、次回はタッチするところまでいきたいものです(^^)。

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